カテゴリー別アーカイブ: ●鑑定士が役立つこと

相続で後悔しないように (その6)

②自分がいないと何がどうなっているのか分かる者がいない。

【遺族が変な人に騙されないように】
葬儀が終わって3ヶ月が経った頃に、遺族を訪ねてくる人がいるそうです。

「お父さんに少しお金を貸してあったんだけれど---」
「お父様は絵に造詣が深かったですね。預けてあった○○の絵をお返しいただきたいのですが---どうしてもないのなら弁償をしていただきたい。」 続きを読む

相続で後悔しないように (その5)

③家族で揉めないだろうか

【遺産の大小と相続争いは関係がない】
「オレの処はろくな資産がないから、残された家族が相続争いするなんてことはないよ」

ほとんどの人がそう言いますが、家庭裁判所に持ち込まれるケースは必ずしも資産が多いわけではありません。
遺産が2,3千万円、相続税の申告義務のない家庭でも遺産分割で揉めることは多いのです。 続きを読む

相続で後悔しないように (その4)

①相続税が払えなくなるかと不安

【交換して小規模宅地の特例を使う】
同族会社の場合に、売買でなく交換をする方法も考えられます。

個人が500㎡の土地を郊外に持ち、一方、法人は駅前の土地200㎡を持っているとします。
この場合、ほぼ等価であるのなら、交換をすることによって、以前からそれぞれの土地を持っていたこととして税法上扱われます。 続きを読む

相続で後悔しないように (その3)

①相続税が払えなくなるかと不安

【納税資金を会社が用意することも】
納税資金を作るために売る、といってもなかなか売れないこともあります。

また、今自分の会社が使っている社長個人の土地を売ってしまうと、会社が困ってしまうこともあるでしょう。会社に資金があれば、社長個人の土地を買ってあげればよいのです。
しかし、ここで問題があります。 続きを読む

相続で後悔しないように

将来、家族が相続で悩まないように次の点を注意しましょう。

①相続税が払えなくなるかと不安
②自分がいないと何がどうなっているのか分かる者がいない。
③家族で揉めないだろうか
④家業はどうなるだろうか
⑤そもそも どうしたらよいか分からず、ただ不安 続きを読む

競売実務の本

昨(2010)年6月東京霞ヶ関の弁護士会館で研修会の講師を担当した。

そのときの内容が本になった。

東京弁護士会の弁護士専門研修講座「不動産法の知識と実務」(ぎょうせい)のうち競売に関する鑑定実務を講演したもの。
9/29から店頭に並ぶらしい。

同一生計親族間の地代

相続に伴い、土地を子どもが取得、その上の賃貸アパートを親が取得するとき、

賃料を支払わず、使用貸借にするケースが多いでしょうが、アパートの賃料収入が親の手元に積み立てられ、2次相続の財産が増えてしまいます。

このときに、相当の地代を支払う方が得になることが多いようです。

土地の賃貸借は借地権を発生させないようにするには、相当の地代(時価の年6%)を支払うことが税法上必要になります。
親子で生計を一にする場合には、事業に伴って親が子に支払った費用は子の所得になりません。 続きを読む

リバースモーゲージ

大震災の報道を見て「自分たち鑑定士に何ができるのか」を考えた。

いざ、というときに理科系の人は町のため、人の為にすぐ役に立つ技術、ノウハウがある。その点、文化系の人間には体力しかない。さらに還暦を迎える人間には、がれき除去も足手まとい、何日も続けられないだろう。医療、介護の知識もない。重機のオペレーション技術もないのだ。

マチを、日本を元気にしようと呼びかけ、義援金を日赤に送るくらいしかなかった。

しかし、ひと月たった被災地の人に必要なのは、数年後を考えられる心の余裕であり、将来への希望である。生活の場と糧を無くした人々に気持ちのゆとりを与える必要がある。 続きを読む

日本ADR協会

9月22日 霞ヶ関の法曹会館において、一般財団法人日本ADR協会の設立記念懇親パーティーが行われた。

私も、日本不動産鑑定協会から評議員として参加することになった。
ADR(裁判外紛争解決)は、紛争の円滑、円満な解決をサポートする機関である。法務省の認定した各機関が参加している。

ADRの認定第1号はオリンピック代表選考に関し仲裁をした日本スポーツ仲裁機構であり、電気や自動車など供給事業者側の機関、消費生活アドバイザーなど、消費者支援機関の他、不動産鑑定士、土地家屋調査士、行政書士など、士業の団体が多く加入している。 続きを読む