埼玉県の重心は?

埼玉県の重心を調べてみた。

県内の市町村役場の座標(東経、北緯)を基にしてみる。
単純に求めた座標の平均値は、北緯35度59分27秒、東経139度28分52秒、川島町上八ツ林、川島町民会館西側付近である。

これに対し、各市町村の人口を加重平均すると次のようになる

1960年 北緯35度57分52秒、東経139度30分56秒 川島町出丸小学校北西方 出丸本付近
1970年 北緯35度55分18秒、東経139度33分20秒 西部環境センター東方 さいたま市西区峰岸付近
1990年 北緯35度55分31秒、東経139度34分13秒 さいたま市西区指扇、さつき幼稚園付近)
2000年 北緯35度55分33秒、東経139度34分9秒 90年から東へ220m
2005年 北緯35度55分27秒,東経139度34分16秒 00年から南東方へ220m

物理的位置の平均から人口の重心地点に置き直すと、60年(昭和35年)時点が南東方4.1㎞の位置にあった。その後70年(昭和45年)時点で、南東方9.3㎞の位置まで移動する。首都圏のベッドタウン化に伴い、さいたま市をはじめとして県南の人口が増加したことが原因である。
バブル期にマンションが増加して、90年(平成2年)には南東に1360m移動した。
2000年までの10年間は、東へ220m移動
2005年までの5年間に、さらに南東方へ220m移動した。
その結果、物理的位置の平均(川島町)からは南東方に11㎞の位置まできた。
15年間に1.7㎞移動したことになる。
60年から05年までの45年間6.9㎞移動した。5年ごとの数値を求めると平均0.77㎞。90年までの20年間は平均0.35㎞。その後はおよそ0.2㎞。
人口増加率は小さくなったが、相変わらず県南に人口が集中していることが上記の結果からも判る。

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