「マンション人気は都心集中」が明白に

中古マンション売り出し価格は東京23区だけが前年比プラス。近隣3県は下落を示した。
在庫も東京は減少しているが、近隣3軒は増加している。

中古マンション都外は下落鮮明(20241010日経)

しかも、人気のある「大宮」駅は相場が上がっているが、一駅手前の「さいたま新都心」駅は下落している。
便利なターミナル駅周辺に人気が偏り、郊外は売れ行きが鈍い。

東京の人気が高い、と言っても 
都心6区を購入する高所得層がマンション人気を支えているのだ。
彼らは、自営業や、所得が高い共稼ぎ世帯(DINKS)が多いから、住宅ローンの先高不安もあまり気にしない。何よりある程度の現金を持っているからだ。

一方、郊外物件を購入するのは20~30代の子育て世代が多い。
金利が少し上がるだけでも35年ローンでは巨額になる。

「まだ上がる前の2020年(東京オリンピック)頃に買っておけば良かった」
毎日、都心に通うサラリーマンの嘆きである。
都心まで1時間以上かかるが、埼玉の郊外であれば手頃な物件は多い。
しかも、想定される大震災がくれば、災害は過酷である。東京はあまりに過密だから逃げる術も乏しいだろう

時間と利便性を選ぶか、手ごろな価格と不時の安全を重視するのか 大事な選択。

でも、「自分だけは安全、大丈夫」という「正常性バイアス」が強いのも日本人の特性かもしれない

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