デパートへ行こう

暑い夏は苦手だ

寒いとなればありったけのものにくるまり身体を動かせば何とか過ごせる。しかし、暑い夏は裸になってもアツい。まして動くとベタついた身体がイヤでならない。

昭和40年代はクーラーがないのが当たり前、電車も窓を開けて風を入れるしかなかった。
今は、どこでも空調が効いている。楽をすることに慣れてしまった身体は30年前には戻ってくれない。昨年のような暑さになれば、家の中でも「クーラーを効かして」となるのだろうが、家庭のクーラーは一人のために部屋全体を冷やしている。路線バスに比べてマイカーが非効率なように、家庭のクーラーが首都圏1420万世帯で使われると効率が悪いのだ。
人の集まる施設は、中に入る人が多少増えたからといって空調が使う使用電気料には比例しない。
「暑い夏の午後は、デパートで涼もうではないか」

デパートで息をついてから店内を回れば、気の利いた商品が見つかるかもしれない。暑さを忘れる小説も手に入れられるかもしれない。
また、家の中でゴロゴロしていても社会には貢献できないが、デパートでお金を落とせば被災地への応援にもなるのだから。

子ども時代にはデパート(百貨店)に行って一日を過ごすのが、遊園地に行くのと同じレジャーであった。
暑い夏にはデパートへ行って涼もう

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