手形返還

川越駅西口広場には20年前から子どもたちの手形が敷き詰められている。

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子どもたち約1800人が1715個の手形を作った。イチゴパックにセメントを入れてこねコンクリートのかたまりを作った。それをタイムカプセルとして30年後の自分に対するメッセージを入れたものだ。今回、西口整備のために10年前倒しで返還することになった。ところが、どの手形は誰のものというリストがない。学校からまとめて受け取り個別のタグもなかったからだ。

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6月初め、当時の参加者リストの住所に案内を送った。約2割の人は転居先等により戻ってきてしまった。当時、小学校5,6年生の子どもたちも今は30歳前後、働き盛りや子育てに忙しいだろう。
他人に手形を渡し、中のものを取り出してみても見も知らぬ人の手紙か記念品。作った本人以外にはゴミでしかないが、その人にとっては大切な貴重品だろう。何とか作った人それぞれに返還したいと、1年前から市役所の人たちと知恵を絞ってきた。
その結果、自分の手形がどこにあるのか、位置番号を示してくれた人に手形を受け取ってもらおうというもの。
参加者それぞれに自分の手形位置を連絡してもらいもらわないと、返還の手続きも進まない。

何とか多くの子どもたちに手形を返したい。

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