人口増の中身

市町村人口は、引っ越しによって増減する社会増減と、出生、死亡による自然減によって変化する。
社会増、自然増2013

新築のマンションや戸建てを購入する需要層は、これまで新婚の若夫婦が多かった。
彼らの多くは所得が少ないから東京から近郊の都市へ流入し、
社会増をもたらす。やがて子供が生まれるから自然増になる。
グラフで言えば右上の段階である。
子供たちも成長するにつれて、独立、社会減が始まる。この段階は右下である。
世代交代が終わると、社会減と自然減の両方が起こってくる。ここまで来ると、左下の象限。

いわば高度成長期からバブル期まではグラフを右回りで回っていた。

しかし、最近は違っているようだ。

日高市の場合には社会増だけが大幅に伸びた、
自然増に結びつかないうちに社会減が始まり、わずかではあるが自然減も生じている。

右回りでなく、左回りになっている。

考えてみると、日高市の建て売り住宅を購入するのは、
共稼ぎ夫婦、ローン返済が忙しく子供は少ない。
また、
単身者、あるいは、夫婦であっても熟年世代が見られる。
結果として世帯数の割に子育て世帯が少ないのだ。

取引される物件も調整区域の住宅が多い。

したがって、中心部の熟成が進むわけではなく、スプロール化が起こる。

マチの将来として、夢があるのだろうか。