工場流出を食い止めよう

狭山市は埼玉県内随一の工業都市。
ホンダ狭山工場を中心に輸送関係の工場が軒を連ねている。
これまで平成22年工業生産高が1兆2千億円であったが、
平成23年は9260億円。23%も減少してしまった。
全県ではマイナス5.5%。狭山は埼玉全体の7.6%を占めるために、減少額の約4割は狭山市の減少分から起きている。

そこで、狭山市は工場が海外移転をしないように工場の緑地基準緩和を打ち出した。
狭山市 工場の緑地基準緩和

これまでは工場敷地の2割を緑地にするようにしてきたが、これを来年から1割まで引き下げる。
1万平米の工場敷地なら、新たに千平米の工場敷地を手に入れたのに等しい。
外に工場を拡張するのでなく、中で充実してほしい、ということだろう。

東南アジア諸国に工場が移転することは産業の空洞化だけではなく、人口の減少、ひいてはマチの衰退にもつながる。
狭山が元気にならないと、
埼玉全体の勢いがそがれてしまうのだから、がんばってほしい。