逆ストロー効果

YKKは、来春開通の北陸新幹線の黒部宇奈月温泉駅の近くに本社機能の一部を移すらしい。
逆ストロー効果(日経)
東洋ゴム工業は、2012年、東京と大阪の2本社体制をやめ、大阪に集中させた。
新幹線開通による時間短縮は、東京に集中させる「ストロー効果」だけでなく、
普段は、コストも安く生活しやすい地方に拠点を持ち、必要な時に東京へ向かう「逆ストロー効果」ももたらすらしい。

東京への一極集中は、予想される大震災などを考えると企業にとっても命取りとなりかねない。
生産拠点だけでなく、本社機能も東京に限る必要は無い。

社員も仕事さえあれば、過ごしやすい地方(地元)での希望が増えているらしい。
介護や子育てを考えると、東京は必ずしも恵まれていない。
大災害でなくても、鉄道が半日止まるだけで大混乱を生じ、帰宅難民が右往左往したのは記憶に新しい。
大震災が起これば、幹線道路はラッシュアワーの電車内と同じ、逃げることもままならない。
地方であれば、1キロ程度歩くだけで広い空間が広がっている。災害時に助かる可能性は地方の方が高いだろう。

新幹線の開通は、今後、地方にも明かりが見えるかもしれない。

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