手形の返還

1991年、今からちょうど20年前、

子どもたちに「ふるさと川越大好き人間」になってもらおうと、未来の自分へのタイムカプセル(手形)を作ってもらった。本来、市制百周年の時にみんなで開けて中身を取り出そうとしていた。西口整備の都合から移設されることになり、それなら今返還を希望する人に返したら、と企画した。

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今回、手形位置が分かると登録された人は約300名、残り1400名の登録はなかった。勝手に壊して中身を取り出し、持ち主に送るわけにはいかない。市制百周年の時なら、その約束だからよいとも言えるが、今はそのときではない。実際、手形を受け取った人は、表面の手形の大きさを見て、「このまま残しておきたい」と持ち帰った人も多かった。
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写真は、手形の表面を残そうと、裏側から少しずつ開け、中の手紙などを取り出しているところ。

残る手形は、これから川越市西口整備推進室が、どのように返還、あるいは保管していくのか検討している。
多くの人の手に戻ってもらいたい。当時参加した約1800人は、今30代前半、子育ての真っ最中かもしれない。また働き盛り、川越の将来を担う人たちだ。家族を含めると5千人以上の人に夢と希望を与える手形、本当に届いてもらいたい。不渡りでは困るのだ。