ローン返済に困ったら

不況が長引くにつれて、ボーナスも期待できない。
これまでは何とかやってこられた人も「12月のボーナス返済が大変」という例が多いだろう。

競売の現場を見ると、「何とかなる」あるいは、「金融機関から何か言ってくるだろう」と時間を無駄にしてしまい、
取り返しのつかないことになってしまった人が多い。

一月分延滞をしたら、すぐに金融機関に相談すべきだ。

ローン返済が困難になっても、道はいくつかある。

小規模個人再生
個人所得者等再生

いずれも住宅ローンを除いて5千万円以下の債務の人が利用できる民事再生手続き
金融機関は、民事再生手続きに協力する義務があるが、返済が滞って事故扱いになり、債権回収機関に債権が移ってしまうと、それができない
3月の延滞で債権回収機関に譲渡する金融機関もあるから延滞は2月にならないところで銀行と協議しなければ手遅れになりかねない。

民事再生手続きとまでは行かなくても銀行だけで処理が可能なことも多い。
特に、簡単なのは、住宅ローンの返済計画を見直してもらい
期間を長くするなどの方法によって毎月返済額を低くすることが簡単にできるのだ。

また、他行のローンに借り換えをすることによって返済額も小さくできるだろう。

いずれにしても、ギリギリまで無理をするのではなく、返済が難しくなったら、金融機関に駆け込む方がよい。金融機関も抵当権の実行をして一部の回収になるよりも、事故にならずに返済が続けられる方がありがたいのだから。