j-reit破綻第1号

ニューシティレジデンスが10月9日、民事再生法の申請を行った。
借入金返済に充てるための借り換えができなくなったからだ。

REITの仕組みは、担保掛け目(約7割)までの一般的な借り入れと、残り3割近くまでのメザニン融資を原資としている。

安定的な収益を期待して無担保だが高利回りのメザニン融資が付くから、REIT側に資金がほとんどなくても成立するのである。
アメリカのサブプライムローン不安が広がり、昨年末から金融機関の融資が渋っていた。REITの借り入れは、ほとんどが1年の借入金。借り換えができなくなれば、安定的な賃料収入があっても、資金繰りができなくなる。
固定的な不動産収入を担保にして安定的といわれたREITも金融制度の不安期になるとある意味では自転車操業だったと言うべきなのか。

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