寄付された別荘地

ある別荘地を抱える役場の人に聞いた話。

「別荘地の一画地を役場が売りました」
--それは税金滞納で差し押さえた物件ですか?

「いや。寄付されたのです。それをネットで売却しました。」

別荘地とはいえ、水道や電気などのインフラが整っているから、1年の半分以上定住する人も多い。しかしながら、一方では全く利用もしていないまま放置している土地も多い。団地の組合費はともかくとして、固定資産税だけは払わなければならない。相続でもあれば、相続税も心配になる。
そこで、役場に寄付しようという人が現れたようだ。

子どもに残すものの中に、ややこしいものは願い下げだろう。
土地神話の崩壊した今、利用しない別荘地は、税金や管理費負担が残るお荷物になりかねない。売れるなら早めに売る。それもむずかしいのなら、寄付をして寄付控除が受けられれば御の字かもしれない。

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