巨星 墜つ

丸広百貨店名誉会長 大久保竹治氏がお亡くなりになった

96年まで川越商工会議所会頭として活躍された。
何よりも埼玉県西部の百貨店「丸広」の創業者であり、西部地区の商業界をリードした功績は大きい。

戦中に飯能市で創業し、戦後、川越の鍛冶町に川越店を開いた。

新富町に移転後、周囲の土地をコツコツと買い続け、点から面に駐車場を拡大した。西武、東武、三越、高島屋、それぞれの大手流通グループが川越周辺に進出しようとしたが、丸広の牙城を揺るがすことはできなかった。
地方百貨店のほとんどが大手の傘下に飲み込まれている最近では、希有な例であろう。

美人画が掛かった社長室で故人には私も何回もお話を伺った。
「川越に店を出したときは、毎日、飯能から自転車で通ってきた」
「若いんだから、どんどんやりなさい」応援するとなると、太っ腹なお方だった。

長い間、お疲れ様でした。ゆっくりお休みください