新型コロナ感染症と昼夜間人口比率

人口10万人あたりの感染者数と各市の昼夜間人口比率をグラフ化してみた。
昼夜間人口比率とは、2015年の国勢調査の時に昼の在住人口と夜の在住人口の比率を求めたものである。埼玉県平均は88.9。
昼夜間人口比率が1よりも多ければ、昼間、他の市町村からの流入者が多いことになる。東京が代表的だが、三芳町(117.2)のように倉庫、工場が多いために流入人口が多い町もある。
昼夜間人口比率が1よりも小さいということは、他市町へ通勤、通学する人が多いことを示し、ベッドタウン化していると言える。

新型コロナと昼夜間人口比率

グラフを見ると、昼夜間人口比率が小さい(東京のベッドタウン)ほど、感染者数が多いと言えそうである。
感染拡大が始まった頃の感染者はさいたま市が多かったが人口が多いためであって、10万人あたりにすると川口、所沢、越谷よりも小さい。
とりわけ川越が小さいのは、東京からの距離もさることながら、川越の昼夜間人口比率が高く、東京に通う人が少ないからであろう。
決して、川越人が衛生観念が高いから、とはこれだけでは言えそうにない。