高圧線下地

電力会社の発電所は、火力、水力、原子力等々。いずれにしても利用者の多い市街地の近所にはないことが多いのです。発電所から都会までは高圧線によって電気は運ばれます。

高圧線が上空を通る時、下の土地には影響あります。

高圧線を管理する電力会社や電鉄会社などは、それぞれ利用が続けられるように登記や契約手続きをしています。

(1)高圧線に影響のある行為を禁止する地役権が設定されている土地

(2)地役権でなく債権契約がなされている土地

(1)の土地は、登記簿を見ればすぐに分かります。しかし、(2)の土地は契約当事者である所有者、電力会社に確認しなければ分かりません。上空に高圧線が走っているのなら、要注意です。

ただし、高圧線が上空にあってもかなり高いところです。20あるいは30mを超える部分のため、通常の住宅利用であれば直接支障になることはありません。昔のように火花が散って火事になることもあまりありません。そのため、一定の電圧以下の場合には建築が認められる土地も多く存在します。

それでも、テレビの映りが悪い、心理的に圧迫感があるなど、毛嫌いされることの多いのが高圧線下地です。

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