相続で後悔しないように (その9)

そもそも どうしたらよいか分からず、ただ不安

遺産をどのように分けましょうか。
公平に、と言うことを重視して、価値を均等に分けようとする人がいました。

不動産も均等に、預貯金も均等に、形見分けも均等に---
でも、それを本当に望んでいるのでしょうか。あなたも、家族も。

遺産分割は、資産がほとんどですが、債務や世間のしがらみというおつきあいの負担もあります。
「事業は次男に継いでもらいたい。お墓の管理や親戚関係は長男にお願いしたい。---」

本音がそれぞれあるんだと思います。
分けたい本音のプラン通りに遺産分割を考えてみます。そのときに子どもたちが公平と思うプランであれば問題はありません。
公平でないと思われるようなことがあれば、そのことを配慮して資産を分けるのです。

「会社の事業を次男に渡し、長男に自宅を、長女たちには預貯金を渡す。長女たちには預貯金を分けるようにする。」
長女たちに渡す金額は遺留分を侵害しない額にしておきます。あるいはそのおそれがあるときには余分にもらうことになる長男(あるいは次男)が○○万円を長女たちに支払うように追加する。こうした遺言書を公証人役場で作成しておくのです。

親はどうして欲しいのか、それが表に出ていれば子どもたちもそれに従うのがほとんどなのです。

まずは分け方を考え、それが不公平、となるかどうか。決して金額から考えるべきではないのです。

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