下水や地下鉄等、地下や空中を占用するときの区分地上権評価

土地の所有権はその土地の上下に及ぶ、とされます。
しかし、一般の土地では地下10m以下の部分や上空200m以上は使えない部分です。地価の高い東京都心のような土地では高層ビルや地下街も造られ、利用されています。

 しかし、田舎の土地では3階建ての住宅はともかくそれよりも高い建物を造る必要性も少ないでしょう。しかし、使う可能性がほとんど無いからといって、タダで使って良いのでしょうか。使う可能性が低くても一定の価値を認め、その権利を補償する制度が区分地上権です。下水や地下鉄を作るときの部分的な空間利用権をそれぞれの地域に応じて保証しています。

もっとも地下50m以上の大深度はほとんど利用価値を考えられないとして、補償する必要は無いとも考えられています